第8回 「ジョン・ボーナムについて」

なかなか楽器屋に行く時間がとれない。せっかくやる気になっているのになぁ。
よーし!こんな時は閑話に限る(※無駄話って意味らしい)
私が最近一番はまっているバンド「LED ZEPPELIN」について何故良いと思うのかを考えてみた。
LED ZEPPELIN(以下:ZEP)はブリティッシュ(イギリス)バンドで・・・なんて事は
私が語る必要のない位日本を含め世界中のサイトで紹介されており私しか知らないこぼれ話なんて一切無いが一応話しをする上で知らない人の為に書いておきます。
メンバーはGのジミー・ペイジ、Voのロバート・プラント、Bとキーボードのジョンポールジョーンズ(ジョンジー)
そしてDのジョン・ボーナム(ボンゾ)の4人で構成されている。結成は1966年で1980年ボンゾの死により解散。
総売上枚数は10億枚以上でビートルズについで世界2位(活動期間が短いしアルバムの数だってビートルスより少ないので実質1位だと思ってます。)

日本でのブリティッシュロックと言えばDEEP PURPLEをイメージされる人が多いと思いますが世界的に見ればZEPの圧勝なんですね。
又、古いロックバンドでキッスはメイクが印象的だし、エアロはアルマゲドンの主題歌も歌ってたし、クイーンはキムタクドラマで使われていので広い年代で有名ですがZEPときたらこれと言って特徴がない。呑み屋でZEPの話をした所で「えー?エミネムなら聴いてるけど」みたいな会話になること間違いなし。

もっと言えばジミーペイジのギターテクニックは一見(一聴)アマチュアの中級者レベルでイングウェイやインペリテリ、ポールギルバート(他多数)の足元にも及ばないので救いようが無い。 ※ジミーペイジの素晴らしさは別の機会に書きます。
だけどZEPは良い!何が良いってまずメロディーが美しい。
メロディーが美しいと聞いてバラードをイメージした人は固定概念に捉われてますよ。
ZEPはロックでも美しいメロディーで、随所に「センスがいい」感覚をうけます。このセンスこそジミーペイジの素晴らしい点で、いくら練習しても、どんな有名な音楽大学出ても身に付かない訳です。
しかし私が今日書きたいのはリズム隊の要、ドラムのジョン・ボーナム

☆ボンゾのリズム
ボンゾのドラムは聴いていて気持ちいい。しかも私はドラム専門じゃないから聴き込む事もないのでいつも始めて聴くような新鮮な感覚を受けてしまう。
これはどういう事かと言うとボンゾは私みたいな一般人でリズム音痴が予想出来るドラム外のドラムを叩いているのです。

例えば私がこう予想していると このこの音を聴くにはWindows Media Playerが必要です。 聴けない人はこちら

ボンゾはこんな感じで叩いてくる このこの音を聴くにはWindows Media Playerが必要です。 聴けない人はこちら

もう、これだけで他のドラマーより優れている!と言って終わりにしてもいいのですが、まだまだあるんだな

☆ボンゾの音
とにかく迫力のある音でスネアなんか穴が開くんじゃないかと感じます。又人は「ボンゾは凄い腕っ節で力任せに叩いている」なんて言われていますが
そんな事言ってると摩邪に「はぁ?」と言われる位間違いだそうです。
ボンゾは決して力任せに叩いてはおらず、本当は物凄く早く叩いているからあれほど迫力のある音が出るらしい。
ちなみにコージーパウエルの所に遊びに行ってコージーのドラムセットで叩いた時もサウンドの違いは歴然。さすがボンゾ!となったそうですし
自宅にディスプレイしていた小さいドラムセットでもやはりボンゾの音が出たそうですので、機材以上にテクニックで聴かせるドラマーだと言う事です。

普通のドラマーならこんな感じだが このこの音を聴くにはWindows Media Playerが必要です。 聴けない人はこちら

ジョンボーナムが叩くとこんな感じ このこの音を聴くにはWindows Media Playerが必要です。 聴けない人はこちら

☆変拍子
次に変拍子についてこれはボンゾと言うよりZEP全体の事なんですが
4/4拍子で進んでいて急に1/8拍子を間に挟んできたり、意図的に半拍アクセントをずらしたり、ギターとベースは3/4拍子なのにドラムは4/4拍子や
表拍でカウント取っていると実は裏拍だった等、経験が浅くメトロノームなんていらないぜと言ってるバンド小僧には到底理解出来ないリズムが頻繁に存在します。

下のはMisty mountain hopと言う曲の最初の部分を弾いてみました1234♪2234♪とカウントとってください。
これは普通の4/4拍子ですがドラムの入り部分を意図的に半拍ずらしているせいで惑わされます。

Misty mountain hop風 このこの音を聴くにはWindows Media Playerが必要です。 聴けない人はこちら

まだまだ書く事はあるのですが今後にネタを温存しておくことにします。


尚、お気に入りアーティストコーナーでもZEPのアルバムを紹介していますがZEPの曲は単純ではありません。
実際私は始めてZEPを聴いた時の感想は「ふーん、そこまでいいかぁ?」みたいな物でした。私の頭が単純だったと言うのとストレートに脳を刺激する音楽を望んでいたのだと思います。
これを読んでレンタルで借りてきても難解なロックにしか聴こえない人も居ると思いますがじっくり聴き込んで下さい。メロディーラインの美しさ、各楽器の音、コードの響き、 ノリノリで聴いてて空かされる変拍子リズム、うねるようなグルーブ感。
本来日本人の脳は欧米人と異なり音楽の聴き方が違うそうです。欧米人は芸術を感じる脳で聴き日本人は言語を理解する脳で聞くそうです。まさに漢字で「聴く」と「聞く」の違いです。
ですので逆に得意である「聞く」事で理論だててZEPを理解する事も出来るので両方の脳を使いZEPを楽しんで下さいませ。

ボンゾについて