「ぞぶり?」
誰かに原作を任せた方がいいんじゃないですか、宗田先生?
「天才料理少年 味の助」(宗田豪)
第1話目のオムレツ丼を思い出しました、そんな感じの第21話のレビューです。
“このハンバーガーにはもう一つ秘密がアルだろ!?”
味の助の肉汁バーガーの秘密に気付いたアメリカNo.1料理評論家のMr.マグワイア。
“それはこのバンズにあるネ!?”
と、マグワイアは指摘します。
実はこのバンズは、牛テールのスープで生地を茹でてから焼いたベーグルだったのです。
・・・ベーグルってベーグルサンドって言うんじゃないのか、ベーグルでもバーガーなの?
“君は一体・・どうやってこんなバーガーを考え出したんダ!?”
“それもお寿司にヒントがあったんです!!”
“ネタのためにシャリを変えシャリのためにネタを工夫する・・・・酢や砂糖の分量・・・・それぞれの大きさや相性・・・”
“お寿司はそんな絶妙なバランスを持った一体感を持つ料理なんです!!”
このお寿司のバランスをバーガーにも応用してみたそうです。
そんな料理漫画っぽい理屈なんてクソほどにも興味ありません。
つーか、普通の料理漫画の主人公なら説明するまでもなく、その辺は実行するわ。
んで、改めて肉汁バーガーの説明をする味の助、今週は説明がくどい・・・
“口の中でトロけるほど柔らかい大トロ風温泉ビーフ!!”
“煮こごりと網脂で2つの肉汁をたくわえたW肉汁ハンバーグ!!”
“焼肉メニューでも人気の高い香ばしくも柔らかい牛タン!!”
“そしてそれを包みこむのは・・・・”
“歯応えと食感!!そして牛テールの香りを含んだベーグルバンズ!!”
そして味の助はバーガーを手で裂きつつ説明を続けます。
“牛の旨味を閉じこめたこのハンバーガーは・・・・”
ググ・・
ぷち ぷち ぷち ぷち
“おおっ!!”
じわじわ トロトロ ピュピュッ
うむエロい。
別にハンバーガーをど真ん中で裂いて説明する必要は無いんですが、そこは宗田先生、確信犯です。
少しでも味の助に毒されている人間なら、これをどのように捕らえるか容易に想像ができます。
そう、第1話のオムレツ丼、通称「○○○丼」のように。
いっそこのハンバーガーも命名しましょう
「潮ふきバーガー」
さて、料理漫画(自称)にまたしても18禁と取られても仕方ない表現をかました宗田先生。
今週はまだまだ逝きます。
このバーガーに魅惑されるバカ息子・池田くん
“うはぁっ”
この顔は確実に勃起してます、間違いない。
さすが中学生、性表現には敏感です。
そして、それを上回るのが・・・
“これはたまらナイ!!”
汚い
汚すぎるぞ、Mr.マグワイア。
もう勃起どころじゃないね、垂れ流しですよ、
垂れ流し。
読者の大半は優衣ちゃんの活躍を期待してたのに、おっさんの(;´Д`)ハァハァと何事だ。
しかし、汚い顔だな・・・夢に出てきそうなのでもう一回逝っとくか・・・
これはたまらナイ!!
三人並んで攻撃力倍増!!
・・・自分でやってて気分悪くなってきた・・・
そんな汚い感動に溺れている2人は無視して、
“そんなバカなこと!!肉を知らナイ日本人が・・・・何をほざく!!”
1人別の方向で熱くなるハンバーガーモンスター。
“こんなゲテモノバーガー!!”
潮ふきバーガーを振り上げるハンバーガーモンスター。
(投げすてる気か!?)
ぞぶりっ!!
・・・ぞぶり?
どうやらハンバーガーを食べた時の擬音なんですが、“ぞぶり”って・・・
まぁ、料理漫画なのにピュピュッとかやってる宗田先生ですから、この辺はスルーかな。
さて、潮ふきバーガーを食べたハンバーガーモンスター、その反応は・・・
“コ・・・・コレは・・・・”
“ウマイ・・!!”
“こんな・・・・こんなウマイ牛肉の肉汁を食べたことナイ・・・・!!”
と、モンスターも潮ふきバーガーを褒めます、日本語が若干おかしいですが。
“やった〜〜!! 味の助〜〜!!”
と、盛り上がる味の助一同。
そしてモンスターは・・・
“負けタヨ・・・・オレの完敗だ!”
“日本人にハンバーガーのおいしさを教えられるとはな”
“今まで失礼なことを言って・・・・ワルかった・・”
と、素直に負けを認めます。
味の助の完全勝利、めでたしめでたし・・・
しかし、ハンバーガーモンスターに勝つだけでは真の目的を達成したことにはなりません。
真の目的それは池田くんのお父さんのパン屋を救うこと。
当然、このハンバーガーをパン屋で売ったり、このハンバーガーの宣伝をするのかと思ったら・・・
“じゃあ、店は・・・・!?”
“ミーはビジネスマン・・”
“こんなオイシイハンバーガーがあるトコに店出すバカがどこにいる?”
・・・・・・はいはい、ちょっと待ってみようか、宗田君?
キミ、本気でこれでいいと思うのかね?
いくらなんでもコレはありえないってわかんねぇかな。
今更ながらこの漫画、表現とか擬音とかかなり面白いんだが、ストーリーはツッコミどころ満載。
今回のハンバーガーモンスター編なんか
普通に営業してる店に乗り込んで料理勝負をけしかけ、一方的に商店街から追い出した
と言うことですからね、ハンバーガーモンスターには、
「移動パン屋で売ってたら肉汁が冷めて固まるんじゃないのか?」
「それだけの材料を使うバーガーが、移動パン屋に生産販売できるのか?」
くらい問い詰めて欲しかったですね、ビジネスマンなら。
何にせよ、この商店街では飲食関係の新顔さんはすぐに味の助に叩き潰されるようです。
もはや資本主義も経済活動の自由も全く関係ないですね。
しかし、何故マグワイア氏は日本の商店街にいたんですかね・・・それは永遠に謎のままですか・・・
さて、ココからハンバーガーモンスター編のエピローグです。
池田君のサッカー大会の帰り・・・
“すごいよ池田くん!! 次勝ったら全国だなんて!!”
“お前のおかげだよ味の助・・・・ありがとうな”
バカ息子らしからぬ雰囲気でお礼を言う池田くん。
“なぁ味の助・・・・お礼ついでに一つ約束してくれ”
“オレ・・・・プロに入って必ず日本一のサッカー選手になるからさ・・・・お前は・・・・”
“日本一の料理人になれよ!”
“・・・・・・・・うん!”
こんなことやってる料理人にそれは無理!!
6話近く引っ張ってきたのに、落ちはいまいち・・・・
次回予告
味の助日本一宣言!
ステップアップを目指し、次号急展開!!
次回「世界初・料理がAV出演?」にご期待ください。
・・・いや、あり得なくもないかなぁ・・・と
H16・4・4