「さらば 味の助《


ついにきた打ち切りフィナーレの時!!


「天才料理少年 味の助《(宗田豪)




ようやくと言うか、やっとと言うか、ついに来ました最終回・第39話。
最終回だけあって、どうにか宗田先生らしい展開になりました。



特に最初の見開き、唐突に皆で海水浴ですからね。
そんなに水着が描きたかったのかと。
更に海水浴のメンツも中々香ばしい。



砂に埋められる天堂、この埋め方は何かの罰ゲームですか?


なぜかバガモンまでサーフィン、帽子は何があっても取らないようです。





そして・・・










マッパのかおり

宗田先生、最終回だからって全裸は飛ばしすぎですよ~HAHAHAHA~










コレが一瞬全裸に見えてしまうとは・・・_| ̄|○ 
・・・俺もかなり肉汁に毒されたようだな・・・



と言うわけで、最終回もデムパ全開、「味の助《最後のレビューです。



おおよそ尋常なグルメ漫画とは思えない審査会を切り抜けた味の助。
その翌日・・・


(波乱の審査会から一夜明けて僕はまだ冷めやらぬ興奮の中にいた―――)


審査会の噂で盛り上がる厨房、そこへ熊田が現れます。


“おーい 徳川~!!”

“熊田さん!!”

“天堂総料理長がお呼びだぞ!!”

“え!?”



審査会の黒幕、天堂からの呼び出しです。
味の助×天堂の絡みでも披露するつもりでしょうか? (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

天堂の部屋へついた味の助は、部屋のソファーに腰を下ろし・・・


“あ・・あの昨日はどうして・・・・その・・・・来られなかったんですか?”


と天堂に審査会欠席の理由を問います。


さすがに・・・


「狼狽するオマエも中々良かったぞ (;´Д`)ハァハァ《


などと本音を言えるはずも無く、なぜかおもむろにオムレツを差し出します。


“昨日の審査会の礼だ お前のために俺が作った 食べてみろ”


味の助に試食を促します。
出されたオムレツを食べ、絶賛する味の助。
最後の最後までグルメ漫画っぽいことをやっているので、ココは省略。
そんな味の助を見て、天堂は・・・


“やはり泣けはしないか・・・・”


と、つぶやきます。
そして自分の過去を話し始める天堂・・・


“俺が昔・・初めて師匠の料理を食べた時・・・・何の変哲もないただのオムレツだったが・・・・”

“食べた後俺は泣いていた・・・・”



師匠のオムレツを絶賛する天堂、味の助はその師匠のことを聞こうとします。


“て・・天堂さんの師匠って・・一体・・・・”





“徳川優作 お前の祖父だ・・!!”






と、驚きの証言。
すると気になるのが、天堂の過去の発言です。


“そんな・・だって・・お爺ちゃんのこと嫌いって言ってたじゃ・・・・”


そうです、天堂は初登場の時に徳川優作が嫌いだと言っていました。
これは一体どういうことなのか・・・?


“そうだ・・・・修行途中の俺を残して突然死んでしまったのだからな・・・・”








・・・それだけ?



突然の事故で死んでしまったというだけで


“料理の声!? そんなものは死人についた眉唾の伝説だ 所詮インチキ料理人だろう”


インチキ芸人料理人扱いされる徳川優作が浮かばれません、このバチアタリが。

天堂が祖父の弟子だったことを知り驚く味の助に話を続ける天堂。
そしておもむろに・・・


“徳川・・お前は・・・・馬鹿だ”

“はい・・・・?”



と、読者の9割以上が気付いている事実を再確認。
しかしどうやらけなしたわけではなく・・・


“だがそこがいい・・”

“お前のその愚直なまでの正直さ・・ 自分すら省みないがむしゃらさこそが人の心を動かす料理を作ってきたんだろう”

“俺には真似のできないことだ・・”



















タイトル「愚直なまでの正直さ











タイトル「自分すら省みないがむしゃらさ











タイトル「人の心、改め人の命を動かす








誰が真似できるんでしょうか?


改めて振り返るととんでもない漫画だな・・・


さて、一通り話を終えた天堂さん。
一本の包丁を取り出し、味の助に手渡します。


“あの・・これって・・”

“お前の祖父・・・・徳川先生の包丁だ!”



味の助の祖父が事故に遭い、ホテルに残されていた包丁を天堂が持っていたそうです。
しかし、味の助の祖父が事故に遭ったときは、レストラン勤務じゃなくて洋食屋ma-maをやってたはずなんですが?
ま、最終回ですし細かい時事系列に突っ込むのは辞めましょう、漫画自体が成り立たなくなるから

で、この後は天堂さんのアツイお言葉なんですが、やっぱどうでもいいので要点だけ。


“この包丁はお前が持っているべきだ!!”

“「百舌《の後継者である・・徳川味の助が!!”

“お前はお前のままで料理を作り続ければいい!”



え~、最後の最後で味の助の料理修行の否定が来ました。
実家の洋食屋を休んでまで修行したのも無駄だったと言うことですか・・・
状況だけを見れば、味の助料理修行修了! と言った雰囲気ですが、最終回なのでどうでもいいことですね。


さて、天堂から祖父の包丁を受け取った味の助。
百田と美鈴の2人と約束をしていたらしいのですが、寄りたいところがあると言ってキャンセル。
一体どこへいくのでしょうか?

電車に揺られる味の助、行き着いた先は徳川家の墓でした。
最終回ですしそのまま墓の中へダイブしてもよさそうなもんですが、味の助は墓の前で包丁をかざして


“いつの日か必ず作って見せるよ!! みんなの心に永遠に残る僕の料理を!”

“僕は必ずお爺ちゃんを超えてみせるから!”



祖父に誓いを立てます、以前にも聞いたセリフですがね。



祖父への墓参りをすませ帰宅した味の助。
店のドアを空けるとクラッカーで出迎えられます。


“おせーよ味の助!”

“どこ寄り道してたの?”

“待ちくたびれたぞ!!”



と、萌乃香・斉藤くん・かおり・池田くんのバカ四天王をはじめ、多くの人間が味の助を待っていました。


“み・・みんな・・? 何で!?”

“聞いたぜ!昨日ホテルのドでかい審査会で大活躍したってよ!”



どこから情報が漏れたのか、審査会の結果を知って集まった方々のようです。
味の助の成功を祝福してくれるのでしょうか?


“だからお祝いもかねて修行で進化した味の助くんの料理をみんなで食べようって集まったの!”

“久しぶりにあの親子丼作ってくれよ!”

“俺コロッケ食いたい!”

“私はカルパッチョね!”









コイツ等迷惑すぎ!




修行が終わり墓参りまで済ませて帰宅した味の助に、この上まだ料理を作らせようと言うのが信じられません。
普通は料理を作って待ってるもんですが、これじゃ全然お祝いをかねてないよ
というか、この騒ぎは味の助の料理修行のせいで、生活が苦しくなった味の助の母親が、一気に売り上げを上げる為に仕組んだものだと思いますね。
これで料理が全部無料だったら踏んだり蹴ったりですよ。

更に、注文の内容もまた香ばしい。

久々のマ●コ風親子丼はもう言うまでも無いですが、コロッケもですからね。
つーか、あのコロッケ食いたいなら斉藤精肉店じゃないのか?
未だに嫌われてる斉藤精肉店、さすがですね
更にカルパッチョは味の助が作品中で作ってないので、きっとかおりの時のカルトッチョの間違いだと思われます。
さすが自分で作った設定を無に返す作者のだけのことはあります、最終回なので過去の恥は掻き捨てるつもりでしょうか?



そんな迷惑以外の何者でもない客達に乗せられ調理を始める味の助。
メニューは今まで作った料理の数々・・・









・・・と言うことは・・・




















ビュルルッ




最後の最後で肉汁キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!




やっぱ最後はコレですよね、肉汁顔面発射!!
若干エロ擬音もパワーアップしてませんか?
しかもターゲットは、髪型からして池田くんの妹・優衣ちゃんですね。
初登場の時は「今度はこの子が・・・(;´Д`)ハァハァ《なんて読者が思い切り肩透かしでしたからね。
それをココで大抜擢、何と気の長い放置プレイでしょう、放置された方も忘れるわ。

そして忘れちゃいけない伝説のおり絵ちゃん、ちゃっかり再登場し・・・



ぴゅっ ぴゅっ


しっかりお汁を食らってます、ホントにお気に入りですね宗田先生。
これでアイドルストリッパーの上村まどかでもいれば、まさに肉汁オールスター
肉汁で性表現を描かせれば右に出るものはいない宗田先生、やはり最後は肉汁で締め括りました。



ただ1つ悔やまれるのは、最終ページのオムレツ風親子丼。
かつては・・・




だったのに最後の最後でユッケみたいなことになってますからね。
最後にもう一度あの割れ目を見たかったな・・・それが残念です。





さて、京極一やら百舌の舌の発動条件やら、いろんな伏線は回収しきれていませんが、 無理矢理肉汁で締め括った味の助。
まぁ、最後に「らしさ《を取り戻したと言えば綺麗ですかね。

ともかく、ようやく終焉をむかえた味の助。
思えば・・・




こんなのとか・・・




こんなので「短期連載だろうし、いっちょレビューでも書いてみっか《と始めた味の助レビュー。
それが気付けば半年以上、ほぼ毎週欠かさずレビューしてきた俺。
いろんなサイトが次々と味の助を見切っていく中で、よくまあ、1話ずつレビューしてきたもんです。
なんかクソの役にも立たない達成感がありますね。

個人的には「伝説の頭 翔《や「奇跡の少年《より先に終わったことが少しショックです。
しかし打ち切られることは覚悟の上、こうなってしまっては仕方ありません。
せめて今まで肉汁(ユメ)を見せてくれた作者に感謝しようじゃありませんか・・・




ありがとう 肉汁漫画家・宗田豪


貴方が見せてくれた妄想(ユメ)を 僕ら(一部の読者)は忘れない・・・










最後に・・・




ご愛読ありがとうございました!

宗田豪先生の次回作にご期待ください!!





えっまだ漫画家続けるの!? Σ(゚д゚lll)











別の意味で次回作には期待しています・・・

                                               H16・8・26









あと、こんなレビューを最後まで読んでいただいた方に感謝します。