「復活の百舌?」


久々に出ましたが・・・




「天才料理少年 味の助」(宗田豪)




少しだけ味の助らしくなってきた第37話のレビュー行きます。

審査会が目前にして天堂不在の事実が発覚、どうする味の助?
しかし、孤立無援だと思われた味の助に援軍が到着します。


“味の助!!”

“百田くん!?”



百田登場ですが・・・
スパロボの味方援軍でガンタンクが現れたようなものです。
きっと何の役にも立たないだろうな。

一応、百田の協力を得た味の助


“残り1時間!! とにかくやるしかないよ!!”

“今から全品を作るのは無理だ・・・・!!”

“・・・・・・5品・・・・!!”

“短いコースだけど5品でコースにしよう!!”



と言うことで大方の予想どうり、味の助による天堂の料理の再現が行われます。





“まず1品目!! 生ハムと季節のフルーツ!!”


生ハムを切っただけで完成、調理時間3コマ!!





“2品目! 子羊の岩塩包み焼き!!”


岩塩を割っただけで完成、調理時間3コマ!!





“さらに65℃のゆで卵とプルンプルンのブラマンジェとアイスを添えて・・・・!!”


なぜか完成品が登場、1コマで2品完成!!





4品作るのにかかったページ数、わずか2ページ
インチキ3分クッキングのような素早さで料理を完成させる味の助。
つーか、これほとんど作り置きしてあったんじゃねぇの?

そんな感じで異常なほど順調に料理を完成させる味の助。
しかし、メインのエビに施す隠し包丁が再現できません。


“何度真似してもあれだけは出来なかったんだ・・・・”

“でもあの隠し包丁が出来ない限り・・メインの無いコースになっちゃう・・・・!!”

“どうしたらいいんだ・・・・!!”



時間だけが過ぎ、あせる味の助・・・



一方店の通路では・・・


“クソ!! 何てこった!!”

“徳川一人で審査会のメニューが作れるはずないだろう!!”

(一体何を考えているんだ 天堂総料理長!!)



現在の状態を聞きつけたのか、松葉杖をついて走る熊田さん。
味の助の救援に向かうつもりなのか?
しかしその途中で倉庫のドアが空いているのを見かけます。


“こんな部屋に人が・・・・!?”


扉を空けるとそこには・・・


“天堂総料理長!!”

“・・・・・・熊田さん・・・・”



いないはずの天堂の姿が。
しかもその部屋からは味の助の調理室の様子を観察することが出来ます。
こんな部屋で天堂は一体何をしているのでしょうか?


“な・・何やってるんですか!? こんなところで・・・・!!”

“早く行ってやらないと徳川一人で・・!!”



天堂に食って掛かる熊田ですが


“いいんだ・・・・”


と相手にしてもらえません。


“そんな・・何を言って・・!! 放っとけるわけないじゃないですか・・・・!!”


再び味の助の元に走り出そうとする熊田ですが、天堂に肩をつかまれ無言で止められます。



さて、隣の部屋ではそんな会話があったことはつゆ知らず、必死に隠し包丁に挑む味の助。
しかし、どうやってうまくいきません、あせる味の助。


“くそ・・・・!!何でできないんだ・・・・!!”

(この2週間・・ずっと天堂さんの近くで・・・・見ていたのに・・!!覚えようと頑張ったのに・・・・なんで・・・・!!)


そんなにたやすく技術が会得できると思っているところが救いようがありません。
追い詰められる味の助、その頃隣の部屋では・・・


“ダメだ・・!!見てられません!!”

“時間がなさすぎます!!このままじゃ・・!!”



必死に天堂に訴える熊田ですが、不意にあることに気付きます。


“!? まさか・・”

“試練・・・・なんですか?徳川の・・・・”



そうした指摘された天堂、思わず ( ̄ー ̄)ニヤリッ としてしまいます。

つーか、試練云々よりも完全に放置プレイですからね。


“徳川ったらあんなにあわてちゃって、ああ、取り乱す徳川(;´Д`)ハァハァ”


天堂の ( ̄ー ̄)ニヤリッ にはそんな意味も含まれているはずです。
わざわざのぞき部屋まで確保してるなんて、完全に審査会をダシに使った放置プレイ計画ですよ。



そんな邪な思惑通り、ついに諦め始める味の助。


“無理です・・・・天堂さん・・・・”

“すみません・・”

“僕一人だけじゃ・・・・作れません・・・・・・!!”



ここで「徳川、よく頑張ったな」と天堂が現れれば、味の助×天堂 (;´Д`)ハァハァとなるんでしょうが、現れたのは百田。
大方の予想を裏切って味の助×百田 (;´Д`)ハァハァですか?


“味の助!! ちょっと来てみろよ!!”

“え!?”

“いいから!!”



天堂から味の助を奪い返そうと暴走する百田。
味の助を審査会の会場まで連行して行きます。

そこでは美鈴をはじめ、ホールスタッフが審査会場のセッティングを行っていました。


“み 美鈴さん・・・・これは・・・・!?”

“あ! 味の助くん!”

“ホールのみんなで有志を募って審査に使われるこの部屋をキレイにしてたの!”



どうやら一人で頑張る味の助のために、会場を綺麗にして励まそうとしたようです。
しかし、店の将来を左右する審査会です、会場なんて綺麗にして当たり前だと思うのは俺だけでしょうか?

追い詰められた味の助はこんな当たり前の気遣いにも感動してしまいます。


“月並みな言葉しか浮かばないけどさ・・・・”

“頑張れ! 味の助くん!”


“・・・・!! うん!!”



ココで味の助の感動は最高潮、この気持ちの高ぶりが忘れ去られたあの能力を呼び覚まします。











ドクンッ





“!?”



“舌が・・・・舌が熱い・・・・!!”



コマも小さく地味ながらも12話ぶりに百舌の舌復活!
これまで自ら設定した発動条件を無視して長らく眠っていた分、思い切りはじけてもらいたいものです。



一方天堂たちは、味の助が厨房に戻ってこないのを見て引き際を察知。
自ら調理しようとしたのか、厨房に向かいます。
そこで天堂が見たものとは・・・


“味の助!! どうした!? 味の助!?”







月並みな言葉しか浮かばないけどさ・・・・


スーパーサイヤ人ですよね、これ。


もしくは無我の境地の越前くんですよ、いずれにしてもオリジナリティの無い描写ですね。
完全に目が逝っています、しかも、親の仇でも討つかのようにエビを握り締めています。
しかし、もしこれで天堂の料理が再現できるなら、はじめから料理修行の意味が無かったことになります。
その辺はちゃんと考えてますよね、宗田先生?



さて、百舌の舌が発動した時点で審査会の失敗は無くなったわけですが、その審査会場では審査員が集結しています。


“今日は暑くていけねェなぁ・・・・空調壊れてるんじゃねーのかい?”


とつぶやくのは「日本料理界の生き字引き・前田 基比呂」
それに対して・・・


“無問題(モーマンタイ)・・”


と答える「中華の虎・宋 太郎」
その横では・・・


“オオ!お嬢さぁん! 天堂さんの店なんか辞めて僕の店で働かないかィ!?”


美鈴をナンパ(?)する「イタリアの情熱・ ドン・アジータ」

こいつ等が天堂以外の総料理長3人のようです、おまけに異名も安っぽい。
しかし何より特筆すべきは、宗田先生の国際理解
日本料理は「頑固そうなジジィ」で、中華は「無問題(モーマンタイ)」ときて、 イタリアに至っては「ナンパ野郎」ですからね。
そういや、アメリカ人はこれだったからな・・・


「ニポーン人、フジヤマ、スシ、ゲイシャ」


と、のたまう外人となんら変わりありません。
これで行くとインド人はカレーの達人で、ドイツ人はソーセージ作りの天才
イギリスに至っては国民全部ジョナサン・ジョースターですよ。
英国人がキスする擬音


ズキュゥゥゥン


で確定ですね、さすが宗田先生!
おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるぅ!




と、懐かしのジョジョネタはこの辺にしましょう、付いてこれる人も限られるでしょうから。



そんな見た目から曲者ぞろいの総料理長の中に、 「ホテル グランシアス オーナー・野田 亜希子」がやってきます。

コイツもコイツで絵に描いたようなクールで無愛想なキャリアウーマンの見本といったところでしょうか。
そんな女性にかけてみたいんですね、そうですよね、宗田先生。

これで全ての審査員4人が会場に揃い踏み。
ココで満を持して我等の味の助の登場です。


“お待たせしました!!”


威勢良く入ってくるも、審査員ににらみ返される味の助と百田。
そこに天堂がいないことに気付いた野田オーナーが味の助を問いただします。


“天堂さんがいないわね・・・・彼はどうしたの?”

“て・・天堂さんは用事で来れません!! 代わりに全てを僕が任されています!!”



あっさり嘘をつく味の助、いつ全てを任されたのかと。
天堂がいないことを知った審査員達はみな表情が曇ります。
そんな雰囲気のなか始まる味の助のフルコース。


“これが本日のコース料理です!!”


と、ここで次回へ引きます。
野田オーナーを汚すことが出来るのかが気がかりですが、「奇跡の少年」が終わりそうなので このまま打ち切りラッシュに巻き込まれないか微妙に心配です。



では、次回予告


曲者揃いの審査員を前に味の助流フルコースいよいよスタート!!


次回「もう一度汁で打ち切り回避」にご期待下さい。

                                               H16・8・1