「珠玉の一皿」
ふぅ〜、今週もいまいち・・・
「天才料理少年 味の助」(宗田豪)
新展開です、第34話のレビュー行きます。
新展開らしく、生意気にも仰々しい煽り文句から始まります。
一流の料理人は自分だけの料理を持っている
その料理のために店に来る客たちがいる そんな特別な一品―――
その料理人の全てを物語る名刺がわりの料理 それが・・・
珠玉の一皿(スペシヤリテ)!!
これのことですね?
もしくは肉汁料理なわけで、今更名刺がわりの料理なんて必要ない、必要ない。
それともこれを上回る料理でも出てくるんですか、期待しますよ?
それはさておき、今日も料理修行に向かう味の助。
厨房へ向かうためエレベーターに駆け込みます。
すると、エレベーターで百田ともう1人の人物に出くわします。
“お・・おはようございます・・熊田副料理長・・”
“あぁ・・”
前回・・・
“それが賄いの いや・・・・料理の本質なんだ!!”
等と言う、論点のすり替えを行ったペテン師が副料理長だったようです。
総料理長は仕事しないし、一体どうなってんだこのレストランは。
さて、この熊田副料理長ですが
“通称「鬼軍曹」 新人でもベテランでもあの人には逆らえない 実質的な職場のボスだもんよ”
と言う人物のようです。
コイツがいるから天堂が仕事しないんだな・・・
んで、この熊田副料理長には毎月1回来てくれる固定客がいるそうで、
味の助と百田はその客に出される熊田の料理を見学することに。
(天童さんさえしのぐと言われる肉料理のスペシャリスト・・・・!!)
(肉の熊田の真骨頂! 特製スペアリブ 熊田スペシャルを!!)
しれっと天堂が天童にすりかわっています、お前はよしみかと。
そんな熊田スペシャルを食らいに来た客と言うのが・・・
“わ〜〜〜っ!!おじちゃんのお肉だ!!”
と、見るからに貧弱なクソガキとそのバカ親の親子連れ。
今時こんなお子様がいるんですか?と問いたくなるほどのボンボンぶり。
百田曰く・・・
“毎月一回必ず来てくれるんだけど あの子病気で体が弱くて・・柔らかい物しか食えないんだよ”
と言う不憫なガキですが、その風貌に同情はできません、お前はプリンでも食ってろ。
つーか、“柔らかい物しか食えない”病気って何よ?
普通ならそんな客にスペアリブなんて出さないんですが、そこはさすがに肉の熊田。
コイツのスペアリブは異常に柔らかく、音も無く肉と骨が外れるんです。
満面の笑みでスペアリブを食べるクソガキ。
“おいしいよおじちゃん! 僕このお肉ならいくらでも食べられるよ!!”
“ありがとう正太くん・・・・嬉しいよ”
しかし、柔らかかろうが固かろうが、病人にスペアリブを食わせることに問題はないのか?
食えるからって、食べていいとは限らねぇだろ、病名は何なんだ( ゚Д゚)ゴルァ!
さて、そんな熊田と正太を見ていた味の助ですが・・・
“僕・・あの料理を盗んでみたい!!”
と、堂々の盗人発言、せめて“作ってみたい”って言えよ。
しかしながら、この熊田スペシャルは熊田が別室に閉じこもって1人で作ってる料理で、
天堂さえ作れない料理だそうです。
無理だと訴える百田ですが、真っ当な忠告を聞き入れるほど賢い人間じゃないです、味の助は。
そんな熊田スペシャルを再現するために、いつの間にか美鈴と契約し、
正太のテーブルのナプキンを持ってきてもらいます。
どうやらナプキンに染み付いたソースの残り香から、熊田スペシャルのヒントを掴もうとしているようです。
百田と一緒に熊田スペシャルの再現に挑戦する味の助。
当然の如くうまくいくわきゃありません、失敗の連続です。
そして、仕事が終わったのか、厨房を掃除する味の助と百田。
味の助は掃除中に熊田の別室の鍵が空いているのを発見します。
熊田スペシャルの秘密を知りたいがために、別室を覗き込む味の助・・・
すると部屋の中には仁王立ちの熊田副料理長が!
ゴツッ
と、問答無用の右フックが味の助の顔面に炸裂、吹っ飛ぶ味の助。
更に熊田の説教が始まります。
“俺達は同じプロの料理人なんだよ! ライバル同士なんだよ! それを・・・・”
“姑息にのぞき見とは何だ お前!! 何で楽して知ろうとするんだよ!?”
“知りたかったら自分の力で解き明かしてみせろよ!!”
と、味の助を一喝します、へこむ味の助。
なんか天堂よりコイツの方が師匠っぽいような・・・
熊田に戒められ、落ち込んで帰宅する味の助。
帰宅する味の助の制服が夏服になってますね。
前回のレビューでいろいろ書いたけど、どうやら作品中の季節は実際の季節と同じようです。
その割には季節ネタが皆無ですけど・・・
そんな味の助ですが、やはり単純な人間は立ち直りも早いです。
“頑張るしかないっ・・・・!!”
“何としてでも自分の力で解き明かすんだ!!”
そう決意を新たにします。
と、その時立ち止まった駅の構内で熊田スペシャルと同じ香りを感じる味の助。
“熊田さんの料理の秘密の鍵になる食材って・・・・あれなのか!?”
“あれ”がなんなのか気になりますが、ずいぶん簡単に分かるんですね。
ま、種明かしは来週と言うことで・・・
で、翌日・・・
熊田スペシャルの秘密に気付いた(?)味の助。
レストランで意気揚々と百田に話しかけようとしますが・・・
“えぇ!? 熊田さんが・・・・!?”
“交通事故に巻き込まれた!?”
と、突然の不幸なニュースが。
幸い命に別状は無いようですが、2〜3日入院するそうです。
しかし・・・
“ただ・・今日は熊田さんにいつもの予約が入ってて・・・・”
“お客さんはもういらしてるんだけど・・・・”
と、正太くんが来店している事を告げる美鈴。
熊田がいないことを知り、へこむ正太。
“おじちゃんのお肉・・・・食べれないんだ・・・・”
“そうだ正太!!何か他の柔らかい料理を作ってもらおう!! たまには・・な?”
“嫌だよ・・・・今日が最後なんだよ!?”
“明日には遠くの病院に行っちゃうのに・・・・!!”
“最後に・・記念にあのお肉を・・食べに来たのに・・”
“あの柔らかいお肉が・・・・食べたいよぉ・・・・!!”
昨日食ったばっかだろうが、わがまま言うな( ゚Д゚)ゴルァ!
それとももう一月たったんですか、毎月1回のはすでしょ?
いくらなんでも早すぎ、それともスペアリブに挑戦している数コマで一月たったと?
大体、遠くの病院に行かなきゃいけない病弱小僧が、スペアリブばっか食ってんじゃねぇよ。
つーか、遠くの病院に行くからって“今日が最後”とはかぎらんだろ、治療がすんでからもう一回きやがれクソガキが。
さて、そんなワガママなクソガキに同情する従業員達、堂々と仕事をサボってます。
そんな従業員の中で味の助がクソガキのために立ち上がります。
“僕やるよ・・”
“僕が再現してみせるよ!! 熊田スペシャルを!!”
と言うことです、めでたしめでたし・・・
つーか、来週は百舌の舌は発動するんですかね、何でガキが悲しんでるのに発動しない。
もう、このままあの設定は無かったことになるんですかねぇ?
それで、肉汁も無しだとこの漫画に存在意義は無いな、もはや。
次回予告
このままじゃ終われない!
味の助 難度Sのスペアリブに再挑戦!!
次回「僕の肉棒(スペアリブ)を食え!!」にご期待下さい。
H16・7・9
最後に言わせてもらうと、この漫画の“味の助至上主義”はどうにかならんのか。
周りのキャラが適当すぎる、百田も活躍して無いし、天堂は料理すら作らないし。
今回もせめて、熊田が病院を抜け出し、ガキのために料理を作るとかの展開は無いのか?
大方の予想に反してココまで連載が続くと、周りの脇役もしっかりキャラ作りしないと作品として持ちませんよ。
そろそろ打ち切りかもしれまんがね・・・