「こんなの初めて」
レビューを書こうと思ったら、マガジンの49・50号が無い・・・
しかし、マンガの内容など擬音を除けばほとんど記憶にない・・・
と言うことで
行きつけの喫茶店にて49・50号をデジカメに収めてまいりました
・・・しばらくあの喫茶店には行けない・・・
「天才料理少年 味の助」(宗田豪)
喫茶店で黙々とマンガの写真を撮るという奇行までやってしまった。
もう、後には引けない、行くぞ第3話!!
場面は前回の続き、斉藤精肉店。
主人公・味の助は「魔法のコロッケを作ってみせるよ」とコロッケを作ります。
出来上がったコロッケを試食し驚く、一同・・・
「こ・・・これは・・・!?」
・・・肉汁はどうした!?
この時、肉汁の描写が無い、どうしたのだ肉汁を捨ててしまったのか?
それとももう勃起すらしないというのか?
肉汁もでないまま、次の場面へ・・・
いよいよ、魔法のコロッケの販売です。
商売敵のお店「コロッケボーイ」は、ネーミングはさておき人気はあるようです。
店長さんも
“この澱粉質16%以上を誇る奇跡のジャガイモを使った
極上ポテトコロッケにはかなうわけがないさ”
と、余裕綽々。
そこへ登場する味の助一行。
店長は“あんな子供に何ができる”と高笑い、店員も嘲笑してます。
典型的なかませ犬です
斉藤君は“お前はコロッケを作ることに専念してくれ”と言いますが、コロッケボーイに対してあまりにも少人数。
多勢に無勢と言うヤツです。
そんな中、心強い増援が到着します。
“俺らにも手伝わせて下さいよ!”
“総隊長がピンチって聞いたらもう居ても立ってもいられなかったすよ!”
どうやら、斉藤君のチーム「シルバーエンペラー」の皆さんです。
ココで注目したいのが、このシルバーエンペラーの皆さん
登場時にすでにエプロン着用、しかも全員!!
このカッコでココまで来たのか?
どう見ても料理しそうな方たちではないので、家のエプロンを持ってきたのでしょう。
「マーくん あんた、エプロンなんかつけてどこ行くん?」
「マーくんって呼ぶなや、ババァ テメーにゃ関係あらへんがな!」
「それ持っていかれたら お昼ごはん作れへんやないの!!」
「総隊長がピンチなんや 居ても立ってもいられへんねん!!!!」
「ちょっと待ちぃやマーくん マーーーーくーーーん!!」
※マーくんって誰やねんって言うツッコミは却下です。
とまぁ、このようなやり取りが各家庭であったかどうかは解りませんが、とにかくエプロン。
こんだけの集団がエプロンつけて歩いてるなんて、そうそう見れるもんじゃありません。
しかし、売り子が全て現役暴走族という精肉店も大問題な気がしますが、何にせよコロッケ販売開始。
“斉藤精肉店 特製コロッケ 新発売〜!!”
“新発売のコロッケはいかがっすか〜!?”
意外とまともに商売してます。
族らしくひ弱な少年を捕まえてきてもよさそうなモンですが・・・
斉藤君をはじめ、大勢で宣伝しても街の皆さんは完全に無視。
不自然なくらい無視です、こんな無視の仕方ありえない。
族がエプロンつけて集まってればかなり注目されると思うんですが、完全に無視されてます。
斉藤父は、全てを悟りきったような神妙な顔で言い放ちます。
“これが大手の力なんだ・・・”
いや、お前が嫌われてんじゃねぇの?
と言うくらいの無視のされ方です。
しかし、総隊長の斉藤君は諦めません!
“コロッケ一個 無料で試食いかがっすかー!!”
(あいつは・・・ 一睡もしないで・・・ つくってくれた・・・)
(食ってさえもらえれば絶対に分かってくれる!!)
味の助の努力に報いるため頑張ってます、斉藤君、漢じゃないですか。
でも、販売用コロッケを素手で持つのは止めましょう
前回はポケットにコロッケ入れて、今回は素手で持ったコロッケを試食させようとしてます。
「コロッケは友達!!」
とか言うつもりでしょうか?
いくらコロッケが好きだからってそれだけはカンベンです。
必死にコロッケを売り込む斉藤君。
しかし、世間の風は厳しすぎます。
なかなか、試食さえもしてもらえません。
挙句の果ては
毛虫の如き嫌われようです
第1話目の味の助の店もそうだったんですが、この街に人情と言うものはあるのでしょうか?
もはや、コロッケボーイが無くても売れない気がしてきました。
斉藤君ですら絶望しかけたそのとき・・・
“コロッケくれるの?”
1人の少女が斉藤君の下へ・・・
“ああっ! おり絵!? そっち行っちゃダメって・・・”
みんなの街の嫌われ者・斉藤精肉店、さすがに嫌われてます。
まぁ、ヤンキーが多いから行くなって意味かもしれませんが。
嫌がる母親を無視して、おり絵ちゃんにコロッケを渡す斉藤君。
今まで散々無視されてたのに、いつの間にか人垣ができてます。
都合よすぎです。
“ありがとう”
と、純真無垢な笑顔でお礼を言うおり絵ちゃん。
そしていざ試食・・・
“いただきまーす!”
不適に笑う味の助、怪しすぎる・・・
では、大勢の方が待ち望んだ試食シーンです。
歯を立て・・(自主規制)
伝家の宝刀「ピュッ」炸裂!!
宗田ワールド、全開です。
そして、まだまだ続く宗田ワールド・・・
・・・宗田先生、これってやっぱあれですか・・・
“わわっ・・ 何これ・・ こんなの初めて?”
“おいし〜いっ!!”
“おいしいお汁が「ピュピュ」って出て来る!!”
“すごいすごい!!”
あんたすげぇよ、宗田先生!!!
小さい字ながらも
こんなの初めて
って言わせるとは思いもしませんでした。
もろ癌者じゃないですか、正確な漢字など使えるはずも無い頑謝。
コロッケ作りと同時に
思春期の中学生のオカズ
まで作っていたとは、頭が下がります。
もはやコロッケ以外の表現を重視しすぎです。
ストーリーに戻ると、おり絵ちゃんが
“おいし〜いっ!!”
といってくれたことにより、士気が上がるシルバーエンペラーの皆さん。
ロリコン?
そんな雰囲気に水を差すコロッケボーイ店長・・・
“肉汁が「ぴゅっ」だと!?”
・・・あんた、言ってて恥ずかしくないか?
“だったらあんたも食ってみろよ たまげるぜ”
と、店長にコロッケを勧める斉藤君・・・
“こんな肉汁コロッケじゃ 衣は・・・”
サクッ
“何ィっ!?”
俺もたまげたわ
まさか
野郎にまで汁をかけるとは・・・
狂おしいほど両刀です。
今回の冒頭では
萌乃香にさえ汁をかけていないというのに・・・
そして、魔法のコロッケの旨さに驚く店長。
“何なんだ このコロッケは・・!”
パニくってます、さすがかませ犬です。
そして、回想シーンにて魔法のコロッケの解説が始まります。
どうやら「毛細管現象」を利用しているらしいのですが・・・
物理は不得意なのでよく分かりませんが、毛細管現象だったら油を吸い上げると思うんですが?
それに油が下に流れるのって別に普通じゃないか?
誰か毛細管現象と温度差の説明キボンヌ
で、現実の世界に戻ると周りの人々が・・・
“凄ぇ!! そんな事ができるのかよ”
( ゚Д゚)ンッ!?
まさか斉藤君、
商売敵の前でコロッケの秘密ばらしてないよね・・・
盛り上がる雰囲気の中、1人頑張るコロッケボーイ店長。
“冷めたらどうなる?
冷めたら脂が固まって食えたもんじゃないはずだ!!”
もはや、営業妨害ともとれる勢いで叫ぶ店長、必死です。
“まだ「魔法の続き」があるんだ!!”
と、味の助・・・
「鶏・牛・豚の3種の脂を使っていて、熱い時と冷めた時で別々の旨さが味わえる」
“食べる時間や温度によって混ざり合う肉汁の3重奏”
((( )))
(´Д`; ) キモイヨ〜
/ つ _つ
人 Y
し'(_)
料理マンガにしてはグロ過ぎる気がします・・・
それにしても肉汁の3重奏って・・・我慢(自主規制)
お客さんを納得させるためとはいえ、商売敵に魔法のネタを教える事は無いと思うんですが・・・
コロッケボーイが奇跡のジャガイモで魔法のコロッケを作ったらどうするつもりでしょうか?
味の助の解説の間にコロッケボーイ店長は逃走し、飛ぶように売れる魔法のコロッケ。
サクッ ぴゅっ “うわ〜〜っ”
サクッ ぴゅっ “すご〜い!!”
サクッ ぴゅっ “肉汁がこんなに!!”
商店街のいたるところで肉汁大乱舞!!
だれかれ構わず肉汁を飛ばしてます。
活字だけじゃ誰もコロッケ食べてる音だとは思いません。
大繁盛のまま時が過ぎ、閉店時にはコロッケは完売したようです。
閉店後の店の中で萌乃香が
“どうしてあんな魔法を思いついたの?”
と味の助に尋ねます、これで前回のサイコメトリーで何を見たか分かるわけです。
“自分の無力さが悔しくって
思わず近くの食パンを夢中で頬張った時に・・・”
このときですね↓
悔しくって食パンを頬張るなんて理解不能です。
“思わず近くの”って、もしかしたら生の牛肉とか頬張ってた可能性があるわけですよ、精肉店だから。
そう考えれば食パンでよかったのか?
そんなわけないけど・・・
サイコメトリーで見えたのは、誰かが作ってくれたフレンチトーストらしいです。
そして味の助君は・・・
(どうやってこんなにたくさんのミルクを中に吸い込んでおけるんだろう?)
(これって毛細管現象・・!!)
・・・多分違うと・・・
(そうか!! これを逆にすれば!!)
(逆にコロッケの衣の中の油を熱い油に吸い込ませてしまえば・・・)
“それで温度差を使って油を抜く方法を思いついたんだ!”
( ゚Д゚)ハァ?
物理に詳しい方、解説キボンヌ・・・
しかも、「肉汁の3重奏」のほうは説明すらなし。
肉汁大乱舞で精力使い果たしましたか、宗田先生?
そんな説明(?)が終わり、斉藤父はこの魔法のコロッケで店を続けることを決意。
中学生の料理をパクって店の商品にしようという事ですね。
冷静に考えれば結構情けないんですが、本人たちが納得してるので良しとしましょう。
お礼を言う斉藤父子、母親はどこに行ったんでしょう?
味の助は
“僕も一生懸命おいしいコロッケが作れて 楽しかった!”
と、全力で好感度アップ狙い、さらに
“料理って凄いね たくさんの人を動かしたり 幸せにできるんだ!!”
と言っています。
コイツの場合、料理と言うより肉汁と擬音で人を動かしていると思うのは俺だけでしょうか?
味の助と萌乃香が去った後、斉藤父は味の助の本名を知り
“あの少年は伝説の天才料理人 徳川優作 百舌の孫なんじゃ!?”
と、驚いている様子、一体“百舌”ってどの程度有名なんでしょうか?
最後に・・・
“あの少年に百舌の血が流れているのなら・・彼は
とてつもない料理人になるかもしれない・・・!?”
現段階でとてつもないです・・・汁使いとしてですが・・・
最後のページのテロップ?(なんていうんだあの文章は?)を使って、次回のレビューの予告をば・・・
ーーー味の助の中の何かが 今・・目覚め始めたーーー
覚醒した味の助に忍び寄る青き影!!
“汁使いは汁使い同士 惹かれあう・・・”
次回「白いミートソース 汚されたスクール水着」にご期待ください。
・・・あれはスクール水着じゃなくて競泳用の水着かもしれんなぁ・・・どっちでもいいが。
今回は活字で表現できない描写が多すぎたので、画像をたくさん使いました。
肉汁のシーンなんか活字だけじゃ、面白さが伝えにくいんで。
単に俺の表現力不足かもしれんが・・・
H15・12・18